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「鬼コーチは野球どアホウ」物語 55話

 投稿者:鬼コーチ  投稿日:2006年 4月15日(土)18時57分12秒
  鬼はドキドキしながら合格発表を見に行った。
回りに友達もいない、ひとりぼっちだ。
厳密に言えば同じ中学から一人だけ女の子が受験していた。その子とは何の面識もなく、願書を出しに行く時が初対面だった。だから、合格発表のこの日は3回目で、「あびこ」から「南森町」まで緊張時様態でパニックっていたことを覚えています。女の子と二人っきりで電車に乗り、学校まで一緒に歩いて行くなんて、当時の鬼チャンにはドキドキもんで、意識しまくっていました。(これはデートじゃないんだぞ)(受験で仕方ないんだぞ)(何か話さなあかんかなあ)(普通に普通に)などなど。
と、やっと学校にたどり着いた。
既に合格発表を確認した男子の回りには、色んなクラブの先輩達が群がっていた。
「バスケはいれへんか?」「バレーやって!!」「男なら柔道部」「陸上はどう」「サッカーで汗を流そう」などなど
それはもう、凄い勧誘攻撃だった。(男子生徒が少ないので、各クラブは男子部員争奪の為必死なのだった)
鬼チャンは、勧誘攻撃の横を通って掲示板の前に立った。
「はあー!! 受験番号あるかなあ?? 0003番、0003番...」
「アッタ!!あったぞー」と心の中で叫んだ。喜ぶのが恥ずかしく笑顔を飲み込んでいた。
その表情が、難しい顔となって現れていた。
「あれ!! 先輩方何でおれを部活に勧誘してくれへんの?」
多分、落ちた学生と間違われていたのでした。
合格したが、まだまだ野球部への道のりがあった。
学校からの帰り、グランドに立ち寄って野球部の練習を隅っこでこっそり見つめていた。
「俺もここで、みんなと野球が思う存分出来るんやなあ」とワクワクしていた。
                                    つづく
 
 

「鬼コーチは野球どアホウ」物語 54話

 投稿者:鬼コーチ  投稿日:2006年 4月14日(金)11時59分4秒
  「鬼ー!! おにー!! 」
「なんや! 母ちゃん?」
「あんたが言ってた学校に電話して野球部のこと聞いたったで」
「ほんまか!! 母ちゃん!! ありがとう で、どこが甲子園に一番近い?」
「どこも、女子校みたいに女子の数が凄い多くて、男子の数が少ないので、野球部も人数集めるんが大変みたい」
「そっか、人数おらんのか?」
「T商業とI商業は今イチ先生がハッキリせえへんかったけど、O商業はやたら詳しく教えてくれたで」
「ふーん、そうなんや」
「何か甲子園に2回出場してるんやて」
「えっ!! 甲子園」
「戦前はかなり強くて、浪商らと肩を並べる強豪学校やってんて。プロに行ったOBもおるんやて」
「どこのチーム?」
「阪神やて」
「すっげぇ!!」
「ほんで、毎週土曜と日曜の練習は、そこの杉本町の市大で大学の野球部と合同練習をしてるんやて。近いからええやん」
「そっか!! 甲子園2回出てるんか!! 阪神にOBがおったんか!!」
「俺も、O商業で甲子園目指すは。O商業に決まりや」
と、言った具合で進学する高校が決まってしまった。
                             つづく
 

「鬼コーチは野球どアホウ」物語 53話

 投稿者:鬼コーチ  投稿日:2006年 4月13日(木)12時14分51秒
編集済
  学校から帰った、鬼チャンはお母さんに相談した。
「母ちゃん。先生な商業高校に行けって言うねん。俺、勉強嫌ややし受験勉強や進学なんて邪魔臭いから働こかなあ」
「あほ!! 鬼! 頼むから高校だけは行って。中卒じゃ将来苦労するのみえみえやで。商業でも工業でもどこでもええし、大学なんて行かんでもええから、高校だけは出てや。」
「そんなに、必死にならんでもええやん。冗談やて。」
「そうか。安心したわ」
「で、T商業、O商業、I商業でとこが一番野球強いん」
「えっ! 野球かいな。どこが一番賢いん?とか、難しい? って聞くのかと思ったら、また野球や」
「ええやん。俺は高校には勉強しに行くのんちゃうから。野球しに行くねん。ほんで甲子園や」
「野球が強い所か!! 知らんわ。一回学校え電話して聞いたるわ。」
「うん!!  頼むわ」
                            つづく
 

「鬼コーチは野球どアホウ」物語 52話

 投稿者:鬼コーチ  投稿日:2006年 3月12日(日)14時38分21秒
編集済
  PL学園への進学をあきらめた、少年鬼コーチは公立高校で、レギュラーを目指し試合に出て、甲子園を目指す道を選んだ。
「お母ちゃん、どこの高校行けばエエん」
「お前はアホやからなあ、行ける高校なんかないわ」
「まじめに答えてエや!!」
「家の前の大和川高校にでも行き。目の前やから遅刻もせえへんやろ。それから弁当作らんでええから、お昼になったら塀を乗り越えて家に昼ご飯食べに帰って来たらええねん。アツアツのご飯たべれるで。お母ちゃんも弁当の為早起きせんでええしな。そうし!そうし!」
「もう、相談せえへん!!先生のとこ行ってくるわ」
と、いつもながらのアホな会話を繰り返していた。

「先生!! オレ高校で野球したいんです。でも、うちは公立高校しか行ったらダメ!!って言われているんですが、大和川高校は野球部がないし、阿倍野の無理やし...どうすればいいですか?」
「そうやなあ、鬼もっと勉強頑張っとけばよかったのになあ」
「先生、いまさら仕様が無いこといっても...」
「商業はどうや。天王寺商業、扇町商業、市岡商業くらいやったら、今から猛勉強すれば、なんとかなるぞ。」
「商業?」
「そや、お前んちクリーニング屋やし、大学行くつもりないんやったなあ。」
「はい、大学まで行って勉強はこりごりです。」
「なら、商業出て、家業を継ぐか、就職したらええねん」
「そっか。商業科か?」
                        つづく
 

「鬼コーチは野球どアホウ」物語 51話

 投稿者:鬼コーチ  投稿日:2006年 2月25日(土)11時29分54秒
編集済
  「鬼!! Pl学園のこと聞いたで。」
「ホンマ!! どないなん?」
「一般で入学した者は野球部には入られへんねんて。」
「えっー!! 何で何? 部活は生徒なら誰でも入れるんちゃうん?」
「PLは全国から優秀な中学生をスカウトして、この子だけが野球部にはいれるんやて」
「そんなん!! PL学園の野球部に入られへんのん?」
「そや!! もし、入れたとしてもお前みたいに小さくてスカウトされて入ってない奴は3年間トンボ引きや!!」
「トンボって??」
「グランド整備や球拾い、ケージなどの移動のお手伝いや!! 野球なんかさせてもらわれへんで。」
「そうなんや。」
「それより、公立高校に入って野球部に入って頑張ってレギュラーになり試合に出る方がええんちゃうか?」
「でも、甲子園に行きたいし...」
「公立の高校でみんなで頑張って甲子園を目指したらええやん」
「うーん」
と、PL学園に入る夢は一瞬の内に崩れ去った。
                      つづく
 

「鬼コーチは野球どアホウ」物語 50話

 投稿者:鬼コーチ  投稿日:2006年 2月24日(金)11時39分45秒
編集済
  「鬼!! 勉強してんの?? 毎日毎日ふらふらして。家でゴロゴロしてるんやったら部活に行っててくれた方がよっぽどええは」
「母ちゃん!! そんなこと言っても、部活には行かれへんの。後輩が新人戦にむけて練習してるんやから、お邪魔ムシなの!!」
「ほんなら、勉強でもしときなさい。あんたこんなの成績でどこの高校に行くんや?」
「うん、高校行って野球部に入って、甲子園に出て、ドラフトに指名されて、阪神タイガースに入団して、新人の記録を次々打ち破って、本塁打1000本の4割バッターになって、ピッチャーもすんねん、500勝投手で年間30勝投手になんねん。凄いやろお母ちゃん!!」
「あほなこと言うてんと、はよ勉強し!!」
と、母に一蹴された鬼チャンは考え込んでいた。
「ほんま、俺どないしたらええんやろ。PL学園とか行かれへんのかなあ?? あっこで野球部に入って甲子園に出るんや!! そや、お父ちゃんに聞いてみよ。」
と、鬼チャンは父の所に相談に行った。
「父ちゃん?? 俺PL学園に行って野球したいねんけど、どうしたらええの??」
「えっ!! お前が PLって...」
「うん!! PL学園や。ほんで甲子園に出るねん。ほんでドラフトに掛かって、阪神タイガースにドラフト1位で指名され入団して、新人王に輝いて、4割バッターで本塁打1000本打って、あっ!! 4番でピッチャーで500勝投手になって10年位ずっとMVPに輝いて年棒1億円やねん。お父ちゃんそん時は車スカイラインの新車買ったるわなあ.....」
「お前!! 何寝言言うとんねん。プロ野球選手は置いといて、本気でPLとか考えてんのか?」
「うん。大阪の高校で甲子園の常連校や!! 甲子園に行くねん。」
「本気やったら、一回調べといたるわ。とにかく、先ず勉強しとき、入学テストで落ちたらあかんやろ!!」
「そっか。ほイッチョ勉強でもチョックラしてこましてくるわ。甲子園・PL・甲子園PL・甲子園....」
                                     つづく
 

「鬼コーチは野球どアホウ」物語 49話

 投稿者:鬼コーチ  投稿日:2006年 2月23日(木)18時31分18秒
  時は流れて...
3年の最後の大会が終わった。
バレー部の厳しい練習に耐え抜いた鬼チャンは満足感で一杯だった。
3年で最後まで辞めずに頑張り抜いたのは3人だけだった。1年の終わりの時は最大10人の同級チームメイトがいたのだが...月ッキー
も磯っぺも辞めていたのだ。
「鬼チャン!! いよいよ受験勉強せなあかんな。」
「嫌やなあ。俺勉強あかんねん。」
「そんなことないやん。鬼チャンは学級代議員とかやってるし賢いねんやろ。」
「全然ダメ。俺の得意分野はバレーボールと野球や。おれ頑張って甲子園に行くで...」
「鬼チャン。甲子園の前に高校生にならなあかんで」
「あっ!! そやった」(笑)
と、崎(さき)と馬チャンと3人で体育館を後にした。
              つづく
 

「鬼コーチは野球どアホウ」物語 48話

 投稿者:鬼コーチ  投稿日:2006年 2月22日(水)11時31分33秒
  翌日
「おはよ原ちゃん」
「おっす! 鬼チャン。野球どないしたん?」
「うん。ちょっと無理っポイから、高校では絶対絶対!!大好きな野球やって、「甲子園」に出てやる。」
「鬼チャン!! 高校はええけど、中学の3年間はどないすんの? 一緒にバスケやろや。」
「うーうん!! 高校野球する為の準備をすんねん。基礎体力もそう、俊敏生、チームワークなど必要なもの全て吸収して、高校野球で役に立つ様にしときたいねん。3年間無駄にせえへん。」
「そっか!! 月ッキーと一緒にバレーボールすんねんなあ」
「うん!! アメリカでは夏は野球で冬はアメリカンフットボールやバスケやったり、違うスポーツをすることで、色んな面を鍛えたり、補ったりしてるんやて。日本位一つのものだけをずっとずっと追いかけてるスポーツ環境だって。プロ野球ニュースで佐々木信也が言ってた。だから、中学3年間は目一杯バレーに切り替えて頑張るわ」
「そっか...山ノ上も厳しいらしいで。お互い頑張ろうな」
放課後、月ッキーと磯っぺと3人で体育館へと向かった。
                        つづく
 

「鬼コーチは野球どアホウ」物語 47話

 投稿者:鬼コーチ  投稿日:2006年 2月21日(火)12時15分42秒
  鬼ちゃんは一人学校からとぼとぼと帰っていた。
「あーあ! 今日から、おっちゃんおらんのやなあ。もう野球教えてもらわれへんねんや。」
「部活か...バレーなあ?? バスケは姉ちゃんおるからなあ...」
と、ぶつぶつ言いながら家路についた。

翌日、学校で担任の先生にクラスの子供5人くらい呼ばれて職員室に行った。
「おう!! お前ら来たか。何で呼ばれたかわかってるか??」
「わからん!!」「さあー??」
「お前ら5人だけや。部活クラブに入ってナインは」
「先生、そんなん言っても入りたいクラブないねんもん。野球部つくってーや。ほんなら直ぐに入るわ。」
「そんな無理な事言うなよ。今あるクラブで何か入らなあかん。これは、もう決まったことや。」(昔は全員どっかのクラブに入らなあかんとか、校則とかでも、先生の権限が強くて、体罰的なものも、結構当たり前で生徒は先生には逆らえる状況ではなかった。)
「わかったか!!」
「・・・」
「返事わ!!」
「はぁーぃ・・・」
5人は職員室を出て、「どうすっぺ??」「あーあ部活か。嫌やなあ」「俺ママに勉強しなさいって、うるさく言われてて塾も行ってるのに部活なんて時間ないわあー」
とみんな悩んでいた。(この時代は塾に行ってる子供すごく少なく珍しかった。)
鬼ちゃんも悩んでいた。
「野球も出来ひん様になったし、先生は部活に入らなあかん言うし、月ッキー達にも誘われてるしなあ...」
いよいよ決断の時がやって来たようだ...
                             つづく
 

「鬼コーチは野球どアホウ」物語 46話

 投稿者:鬼コーチ  投稿日:2006年 2月17日(金)11時19分37秒
編集済
  突然!!大好きな野球を取り上げられた、鬼ちゃんは翌日原ちゃんに相談した。
「原ちゃん、おっちゃん引っ越しすんねんて。広島に...」
「えっ!! ホンマ?」
「だからもう野球教えられへんゆうて昨日言われた。」
「そっか...鬼ちゃんはホンマに野球が好きやからなあ!! 一人でもずっと練習に行ってたんやろ。それが急に無くなったらどないすんの??」
「先生からも部活に入れってずっと言われてたし、おっちゃんがな最後に言っててん」
「何て??」
「一人の野球では、個人的にはプレーは上達していくが、団体競技としてのチームプレーや、先輩後輩の上下関係や社会人としてのマナー、言葉遣いなど、今やっとかなあかん事が一杯あるんや。だから、厳しい、強い、熱心な団体競技で球を扱う部活に入れって言われてん。」
「そっか... じゃあ鬼チャン!!  バスケ一緒にやろ」
「今直ぐには決められへんわ。野球をやりたい気持ちが大きいから...」
そこへ月ッキーと磯っぺと馬ちんがやって来た。彼達は三人ともバレー部だった。
原ちゃんが事の一部始終を話した。
「そうか、おっちゃんおらんようになるんや。鬼ちゃん野球できひんやん。どうすんの?」
「まだわからんけど、部活は入らなあかんかなあ??」
「バレーボールやろ。なあ磯っぺ!!」「そや、一緒にやろ。バレー部の顧問の先生は大学出たてで凄い上手いねんで。かなり恐いけど。練習中!!竹刀を横に置いて練習教えてくれるんやで。」
「磯っぺ!! そんな事言ったら鬼ちゃん怖がってバレー部に入ってくれへんやん」
「その先生って熱心に一生懸命教えてくれるんか。俺バレーボールするのには、かなりチビやで。」
「そりゃ凄いよ。バレーボールのワールドカップってやってるやろ」
「うん。フジネットワークの独占放送です。ってテレビでやってる、バボちゃん人形のやつやろ」
「そうそう。大阪の府立体育館でやるときのラインズマンやってんねんで。テレビにちらっと映ってたわ」
「ラインズマンって?」
「野球で言えば、ライトとかレフトにいる線審や。フェアーとかファールっ言うやつ」
「凄いやん。お前らそんな人にバレーボール教えてもろてんのか??」
「そや。鬼チャン良く考えてみ。バレーボールと野球にてるやん。レシーブはゴロを受ける。アタックはジャンピングスロー。サーブはスローイング。フライングレシーブはダイビングキャッチやヘッドスライディング。それに反射神経など一瞬の判断で体が反応しなあかん所...」
「・・・」
「鬼チャン!! 高校で野球するんやろ。ほんなら3年間遊んでたらあかん。俺たちと一緒にバレーボールやっとけば、野球の練習してるんと一緒やで。基礎練とかで体力作りも出来るし。野球をやりたいんやったら、家に帰ってバット振ったり、得意の壁当てで練習できるやん。一緒にやろ」
と3人は熱心に勧誘した。
原ちゃんも「バスケもオモロいで」
3人揃って「今、バスケの話はしてへんの!!」
一同(笑)
                                                                 つづく
 

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